百姓② かいわれその⑦
かいわれ生活七日目。
そして最終日。
そして伝説へ…は移行しない。
僕の胃袋へ直送される運命だ。
ここまでは押し入れの暗所で栽培してきたが、伸び止まったので日の当たるところへ移動し、緑化させる。
1日とたたずに青白かった葉がきれいな緑色に変化。
ゴマ油で焼いたあげ豆腐にのせて美味しくいただきました。
もうちょっとかいわれたちの生育を観察していたかったけれど、成長の早い一部のかいわれの葉が茶色くなって、ちょっと元気をなくし始めていたので、生きのいいうちにいただくことにしました。
今後が危ぶまれていた、荒ぶる季節のかいわれたちも、ケースを変えて日に当てたら、日光に向かって茎が矯正された。
見ている分には静止している植物も、動物に負けず劣らずダイナミックに動いていると実感。
そう思って植物を改めて眺めると、自分が加速装置を備えたサイボーグになったような、ちょっとこそばゆい気分になる。
かいわれ大根の育成日記はひとまず終了。
スーパーの売り物並みにモジャモジャに育てるにはどうすればいいのか、まだまだかいわれの道は深くて険しいようだ。