百姓になりたい百姓百太郎の日記

現在無職の百姓百太郎が、真の百姓を目指す日々の記録

ハートフルスピリチュアルサスペンスアクション巨編

 

第十の予言 (角川文庫ソフィア)

第十の予言 (角川文庫ソフィア)

 

スピリチュアル系のベストセラー、聖なる予言の続編。

 

戦争や貧困や環境破壊といった問題が山積みとなり、崩壊へと向かいつつある現代社会を危機から救うために必要なスピリチュアルな覚醒に至る道を、物語形式を通じて伝えようとする一冊。

 

前作では個人レベルの覚醒が主眼だったが、本作では、世界レベルの文脈の中で個人が果たすスピリチュアルな役割を取り扱う。

 

作者には明確なビジョンがあり、その訴えるところは前作そのままの勢いを保っている。

 

抽象的で取っつきにくくなりがちなスピリチュアルな理論を、物語形式をとることで喉ごしをよくしているのが本シリーズの良いところ。

 

気になったのは、前作と全く遜色のないスピリチュアルな部分ではなく、前作より大幅にスケールも激しさもパワーアップしたアクション部分だ。

 

なんか地割れが起こったり、爆発したりしている。

 

本書の主旨は、読者のスピリチュアルな覚醒を促すガイドブックなのだろうけど、ちょっと違うところに力が入りすぎていて、漬け物が丼一杯ついてくる豚カツ定食みたいに、メインとは関係ないところで満腹感がすごくなっている。

 

まだ続きがあるみたいだけど、お腹が空くまでは少し間を置こうと思う…